3週間前に日野町にてフクロウが飛べなくなり
カラスにつつかれているとのことで発見した方が保護され、
県森林整備課の職員の方を通して当院へそのフクロウが持ち込まれました。
早速検査したところ、両翼の内側を損傷しておりX線検査では、
右翼の手根中手骨の骨折が判明しました。
雛であることや、骨折と外傷が認められることから、
しばらくケージにて入院してもらうこととなりました。
入院中は、生肉を強制給餌し栄養をつけてもらいました。
昼間は人が近づくと嘴をカチカチをならし威嚇し、じっとしているのですが、
モニターカメラで夜中にみると羽を大きくひろげケージの中を飛び回り、
鋭いつめの足でケージをよじのぼっているではありませんか。
しっかり夜行性でした。
3週間たって、再度X線検査を行ったところ、
骨折部に骨増生が認められ治癒していることが確認されました。
ということで、翌日の24日に放鳥ということで、
県森林整備課の職員の方に引き渡しとなりました。
ケージから出すときに院内に逃げてしまったのですが、居心地がよかったのか、
また自らケージの中にはいってしまったというサプライズがありました。
発見された場所に放鳥されるということで、元気に野生復帰してもらいたものです。