皮膚炎
皮膚炎とは種々の原因によってかゆみや脱毛、発赤や湿疹など様々な症状があらわれる皮膚の異常です。
当院の来院理由として最も多い病気がこの皮膚炎です。
ひとことで皮膚炎といっても多くの原因があり、その原因により治療法は異なり、長期間の皮膚の管理が必要となる場合もあります。
寄生虫による皮膚炎
ノミやシラミあるいは疥癬や毛包虫などのダニの寄生による皮膚炎やこれらの寄生虫の唾液がアレルゲンとなるアレルギー性皮膚炎があります。
細菌や真菌による皮膚炎
ブドウ球菌やマラセチアなどの皮膚常在病原体による皮膚炎やまれに人にも感染する皮膚糸状菌症があります。
代謝異常による皮膚炎
甲状腺や副腎皮質などから分泌されるホルモン量の異常によっておこる皮膚炎です。痒みのない対称性の脱毛がみられ、血液検査によるホルモン測定を行って確定診断します。
アトピー性皮膚炎
環境中の物質や食事中の成分に対して体の免疫が過剰に反応して起こります。体質や遺伝的なものが多いため長期にわたるコントロールが重要になります。血液検査によりアレルゲンを調べ治療の一助とすることもできます。
以上のように皮膚炎には様々な原因があり、複合することもまれではありません。
治療は、抗生剤やホルモン剤、抗アレルギー剤などによる内服療法、種々の薬用シャンプーを主体とする外用療法、そして低アレルゲン食による食餌療法などが選択されます。
症状や原因によって治療法も異なるため皮膚に異常が見られた場合は、早期のご来院をお願いします。
皮膚病フードはこちら外耳炎
耳の中を見ない日はないというほど外耳炎による診察は多いものです。外耳炎も皮膚炎の一部ですので、原因もほぼ同様なものとなります。
さらに、外耳道は構造状通気性が悪く細菌やカビが増殖しやすく、耳腺が発達していて耳垢が多くみられ病原体の温床となることから炎症が悪化しやすいのです。
耳を後ろ足でしきりに掻いたり首を振るといったかゆみの症状がみられたり、あるいは耳からの悪臭や分泌物が認められたら早期のご来院をお願いします。